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名前が出てこない

「名前が出てこない」は大丈夫?

「取引先の人の顔は知っているのに名前が思い出せない」「テレビで見た有名人の名前が思い出せない」……そんな経験はありませんか。

人の顔のような映像情報を扱う脳の後頭葉は委縮しにくいのですが、言葉をつかさどっている前頭葉は加齢で衰えやすく、「顔はわかるのに名前が思い出せない」という現象が起きるのです。

2014年にNHKが行なったアンケート調査によると、「顔は知っているのに名前が出てこない」という経験をした人は「85%」。

つまり、人の名前がすぐに思い出せないことは誰にでもありますが、「物忘れ」が頻繁で、ヒントをもらっても人の名前がずっと思い出せない場合は、認知症が進んでいる可能性があります。

「名前が出てこない」について、
認知症センター・豊田院長の見解

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監修者:豊田早苗院長
身近な人の名前すら出てこないのは危険

外出先で、昔の仕事仲間や同級生にバッタリ出会い、顔は浮かぶのに名前が出てこない!という物忘れの経験をしたことってありますよね。認知症も、人の名前が出てこなくなり、目の前にいる人が誰なのかわからなくなるという症状です。つまり、「人の名前が出てこない」は、単なる物忘れでも、認知症でも起こります。
とはいえ、明確な違いがあります。

物忘れの場合、「人の名前が出てこない」は、芸能人や最近は付き合いのない人など非日常的な人の名前です。また、思い出せないのは名前だけで、顔とか、○○な人など名前以外の特徴は思い出せます。

一方、認知症の「人の名前が出てこない」は、身近な人の名前も出てきません。しかも、名前だけではなく、その人の全てが曖昧で思い出すことができません。そのため、たとえ目の前にいて話しかけてくるのが自分の息子であっても、息子とわからないのです。

監修者・豊田早苗医師について
とよだクリニックの院長兼、認知症予防センターのセンター長で、講演会実績も多数あり。著書には、「日本全国ご当地自慢脳トレブック」、「認知症予防ハンドブック」など、認知症予防に関する数多くの書籍を執筆。「病気を診るのではなく、人を見る」を理念に掲げ、患者さん一人ひとりに手厚いサポートを行なっています。総合診療医学会・認知症予防学会に所属。
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名前が出てこないときに有効な
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「名前が出てこない」をなくす方法

加齢による「物忘れ」を防ぐには、脳を活性化させるのが一番良い方法です。最近では計算や暗記、音読などの「脳トレ」も話題となっていますが、なかでも注目したいのが「脳検(脳活性度定期検査)」。セゾングループの脳活性総合研究所が提供しているツールで、パソコンやタブレットから、いつでも自分の脳年齢をチェックでき、その結果から自分にぴったりの有効な対策も教えてくれます。

老化のメカニズムではなく、認知症の可能性も

「物忘れ」には加齢による「物忘れ」と認知症の初期症状の「物忘れ」があります。とくに「人の名前がずっと思い出せない」時は要注意。軽度認知障害が発症しているのかもしれません。

軽度認知障害(MCI)とは

記憶に関する心理テストを行なうと明らかに記憶力が低下しているのに、日常の生活には支障がない人を「軽度認知障害 Mild Cognitive Impairment (MCI)」と言います。

ある疫学調査では、一般高齢者がアルツハイマー型認知症になる確率が年間1~2%に対して、軽度認知障害者では年間10~15%で、一般高齢者よりも約10倍アルツハイマー型認知症になる可能性が高いことがわかっています。

脳が徐々に委縮していくアルツハイマー型認知症は発症までに20~30年かかるといわれているため、日常生活に支障がないからと「物忘れ」をほうっておくと、大変なことになるかもしれません。

身近な人の「名前が出てこない」は黄信号の可能性!
とにかく早期対策が重要

アルツハイマー型認知症は、初期に対応できれば、投薬などで進行を遅らせることができます。

「最近、人の名前が出てこないけど、年のせいか」といって放っておかずに、不安を感じたら、すぐに検査を受けることをおすすめします。