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音楽療法

音楽療法が脳にもたらすものを、さまざまな研究に基づくエビデンスから紐解いていきます。

音楽療法が物忘れにもたらす効果とは

音楽療法とは、音楽を活用して身体機能の維持や向上を目指すリハビリテーションのこと。音楽を聴くだけでなく、カラオケで歌う・曲に合わせてダンスをする・作曲をする・楽器を演奏するといったさまざまなプログラムがあります。

音楽療法にはリラクゼーション効果のほか、脳細胞を活性化させるといった効果も期待されており、老人ホームをはじめとする高齢者施設でも認知症予防対策として積極的に取り入れられています。そういった施設では認定音楽療法士がプログラムを構築していることが多く、より専門的な音楽療法を受けることができます。

音楽療法の物忘れへの効果の根拠

音楽療法によって得られる効果には、以下のようなものが挙げられます。

認知症患者のQOL向上効果

重度の認知症患者でも音楽は認識できるため、暴言などの原因となる精神的な興奮を抑える、昔の記憶がよみがえる、コミュニケーションがスムーズになる、身体機能が向上するといった効果が期待できます。こうした音楽療法による効果については、ハーバード大学のブログ「Harvard Health Blog」でも取り上げられています。

各種治療への貢献

心血管造影や結腸鏡検査などの手術前に音楽を聴いてもらったところ、治療に対する不安感が軽減し、鎮痛剤の量が減ったという臨床試験結果があります。

参照元:Rudin D, et al. Music in the endoscopy suite: a meta-analysis of randomized controlled studies. Endoscopy. 2007, June; 39(6):507-510. (https://www.hcfm.jp/journal/?p=46)

発話能力の回復サポート

言語を司る左脳に何らかのダメージを受けると発話能力が低下しますが、「歌う」という能力は右脳が司っているため、音楽療法によって機能回復のサポートをできることがあります。アメリカの政治家であるガブリエル・ギフォーズは発砲事件で発話能力を失いましたが、音楽療法でその機能を取り戻し、2年後の議会で発言したという実例があります。

痛みの軽減効果

神戸大学大学院の三浦靖史氏らによる報告によると、音楽療法によってリウマチによる痛みが改善傾向を示したとあります。そのほかにも、がんの痛み・手術後の痛みといった痛みの軽減にも音楽療法は有効であると言われています。

参照元:日経メディカル(https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/gakkai/jcr2014/201404/536170.html)

音楽療法は物忘れよりも認知症に効果

研究結果などが示すとおり、音楽療法は認知症やその他の症状への効果が認められている治療法です。そのため、「物忘れ対策」として…と考えている方にとっては、意味がないものになりかねません。

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