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物忘れ対策と魚

古くから「魚の脂は頭に良い」と言われていますが、近年の研究を通じ、その仮説はますます信憑性のあるものになってきました。ここでは、物忘れ対策、認知症対策をお考えの方に向け、魚が持つパワーを詳しくご紹介します。

魚

物忘れ対策と魚

魚に含まれるDHA・EPAが脳に良いと言われている

魚に含まれている豊富な成分の中でも、特にDHAとEPAと呼ばれる成分が頭に良いと言われています。DHAとは脳の構成要素として知られる成分で、過去、数々の研究から、記憶力や判断力の向上、認知症予防などに良いことが示唆されています。
EPAは血行促進作用が高い成分として有名で、脳への血流改善にも貢献するのではないかと言われています。

DHA・EPAは特に青魚に多く含まれる

ほとんどの魚に含まれているDHA・EPAですが、特に多く含まれているのがイワシやサンマ、サバ、ブリ、マグロ、カツオ、アジなどの青魚。また青魚ではありませんが、タイにもDHA・EPAが多く含まれています。

DHA・EPAを摂取するときの注意点

平成27年度の日本調理学会において、加熱方法の違いによるDHA・EPAの残存率が報告されました。報告によると、フライパン→グリル→フライの順で残存率が低下していくとのこと。フライパン調理ではDHA・EPAともに90%以上の残存率を示したのに対し、フライでは双方とも50%未満の残存率でした。DHA・EPAの残存率を重視して魚を加熱調理するならば、フライパンでの調理が望ましいようです。

物忘れ対策と魚に関連する口コミ

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物忘れ対策と魚に関連するエビデンス情報

魚に含まれるDHAやEPAが脳に良い(物忘れや認知症の予防に良い)とする学説は、たくさん見つかります。

4.高齢者認知機能と脂肪酸に関する疫学調査研究とDHAによるヒト介入試験

筆者らは島根県の65歳以上の在宅健常高齢者を対象とした4年間のコホート研究を行い、欧米の高齢者に比べて魚の摂取量が遥かに多い我が国の高齢者でも、魚を多く摂取する高齢者ほど加齢に伴う認知機能の低下が遅延する可能性を見出した。さらに65歳以上の健康高齢者を対象としたヒト介入試験を実施中であるが、加齢に伴う認知機能の低下へのDHA強化食品による予防効果が見出されている。

参照元:「DHAによるアルツハイマー型認知症の予防」(日本水産学会誌)
https://www.jstage.jst.go.jp/pub/pdfpreview/suisan/77/2_77_2_259.jpg

65歳以上の高齢者を対象としたChicago Health and Aging Projectでは、7年間の追跡で魚の摂取でアルツハイマー病のリスクは60パーセントに低下し、n-3多価不飽和脂肪酸の摂取量、DHAの摂取量についての解析で同様の結果が得られている。5,000人以上を対象とした追跡調査を行っているRotterdam Studyからも同様に魚の摂取が認知症のリスクを60パーセント、アルツハイマー病のリスクを70パーセント下げるとの報告が出されている。

参照元:「認知症の要因と予防」(名古屋学芸大学健康・栄養研究所年報 第7号 2015年)
https://www.nuas.ac.jp/IHN/report/pdf/07/02.pdf

DHAやEPAが持つ脳への作用について、逆に否定的な見解を示す研究もあるようです。今後ますます、魚と認知症、魚と物忘れに関する研究が進んでいくことが望まれます。

心身の健康のために魚を見直そう

厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、1975年から2017年の42年間の間に、日本人の魚食の割合が32%減少しています。特に、若い世代(40代以下)での「魚離れ」が深刻化しているようです。
魚は日本人にとってソウルフードの一つ。日本という長寿文化を支えてきた大事な要素でもあるでしょう。体の健康のため、そして脳の健康のため、今一度、魚を見直してみてはいかがでしょうか?