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ウォーキング(物忘れ対策)

健康に良いとされ、すでに国民的なエクササイズとして定着した感のあるウォーキング。近年の研究によると、ウォーキングは体の健康だけではなく、頭の健康にも良いと言われています。ここでは、物忘れ対策の視点から見たウォーキングについて、研究所のエビデンスも交えながら詳しく解説します。

物忘れ対策とウォーキング

まずは、ウォーキングの概要ややり方、注意点を確認してみましょう。

ウォーキングとは

ウォーキングとは、直訳すれば「歩くこと」です。強い疲労感を覚えるわけでもなく、かつ長時間にわたってできる運動として、すでに多くの人たちが習慣に取り入れているようです。血行促進効果やメタボリック症候群の予防効果など、さまざまな健康効果があると期待されています。

ウォーキングのやり方

単に歩くだけでも十分な運動になりますが、より高い健康効果を目指すために、できれば運動としてのウォーキングを意識するようにしましょう。具体的には次の点を意識してウォーキングします。

ウォーキングをやるときの注意点

体への負荷が少ないウォーキングですが、運動をする習慣のない人が急に長い距離を歩くと、かえって体に負担を与えてしまうことにもなりかねません。無理をせず、少しずつ距離を伸ばしたり歩行スピードを上げたりするようにしましょう。
また、特に夏場は適度な水分補給が必要です。ペットボトル入りの飲料を持ち歩くなど、水分補給対策を怠らないようにしてください。
ウォーキング前後のウォーミングアップやストレッチも大切です。

物忘れ対策とウォーキングに関連する口コミ

物忘れはもとより、体の健康維持のために、日ごろからウォーキングを取り入れている高齢者も多いようです。ウォーキングが認知機能の向上につながる可能性があるならば、ぜひとも続けていきたい習慣です。
以下、ウォーキングが心身の健康に繋がっていると思われる体験談・口コミを3つご紹介しましょう。

3年前から老人クラブのウォーキングクラブに入会し、月1回6~7キロのウォーキング、10年前に立ちあげた防犯パトロールの学童の見守りとウォーキングの一石二鳥のボランティアを継続しています。
運動の効果だけでなくボランティア活動により地域の人達との交流が深まり、顔見知りが増えたことが生きがいにつながっています。
気がついたら喜寿を過ぎた独居老人ですが強がりではなく、淋しいどころか楽しいです。

引用元:栃木県後期高齢者医療広域連合「健康づくり体験談」
http://www.kouikirengo-tochigi.jp/seido/kenkodukuri_past.html

運動は毎日20〜30分のウォーキングをしています。田んぼ道なので、涼しい風が吹いたり、道端に咲いている草花がきれいで気分が良いです。腰が少し痛い時には歩くと良くなるし、足も丈夫になります。また次々と通る車のナンバーの足し算と掛算をしています。そのせいか計算が簡単にできるようになり買物の時など釣り銭を早く出せるようになりました。

引用元:栃木県後期高齢者医療広域連合「健康づくり体験談」
http://www.kouikirengo-tochigi.jp/seido/kenkodukuri_past.html

歩いた歩数を記録して17年になる。1日7,000歩平均、道順や時間帯、時間など歩けるときに一人で歩いている。7,000歩に満たないときは、その借筋を2~3日の間に返すことに努力する。季節を感じ、色鮮やかに咲いている花などを発見しながらしっとり汗をかいて。だから、夜はぐっすり眠れて、もう少し寝ていたいとは思わない。
毎日平均8,000歩程度歩いている。

引用元:栃木県後期高齢者医療広域連合「健康づくり体験談」
http://www.kouikirengo-tochigi.jp/seido/kenkodukuri_past.html

物忘れ対策とウォーキングに関連するエビデンス情報

国立長寿医療健康センター・老化に関する長期縦断疫学研究(以下、NILS-LSA)は、50歳以上の男性381名と女性393名を対象に、ウォーキングと脳萎縮予防との関連について8年間にわたる調査を行いました。その結果、NILS-LSAは次のような結論を導き出しています。

男性の場合

男性の場合、趣味や仕事などでよく歩く人ほど、前頭葉の萎縮が進行しにくいことが分かりました。データによると、1日の歩数がもっとも多いグループは、もっとも少ないグループと比較して、前頭葉の萎縮が1/3程度にとどまることが示唆されています。

女性の場合

女性の場合、歩数と前頭葉の萎縮との間に関連性は認められませんでした。その一方で、総エネルギー消費量が多い人ほど、前頭葉の萎縮が進行しにくいことが分かりました。データによると、1日の総エネルギー消費量がもっとも多いグループは、もっとも少ないグループと比較して、前頭葉の萎縮が1/10程度にとどまることが示唆されています。

脳の萎縮を予防するためには、男性ではよく歩くこと、女性ではエネルギー消費量を増やすことが効果的です。

引用:国立長寿医療センター「No.13 動くことは脳を鍛えること」
https://www.ncgg.go.jp/cgss/department/ep/topics/topics_edit13.html

【まとめ】ぜひウォーキングを習慣化させていきましょう

ウォーキングが認知症や物忘れの改善に良い、とする確たる証拠が得られたわけではありません。ただし、ウォーキングに全身の血行を促進する効果があることは事実です。全身の血行が改善すれば、必然的に脳への血流は増加することでしょう。ひいては、かりに物忘れや認知症に対し何らかの好影響があったとしても、特に不思議ではありません。
ウォーキングが物忘れに良いかどうかは未知数ですが、体の健康のためには、ぜひウォーキングを習慣化していきたいものです。