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40代

40代の物忘れデータ

「物忘れ」が増えたからといって、それが即認知症に結びつくとはかぎりません。「もの忘れドック(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター)」で、2007~15年の間に同ドックを受診した935人のうち30~40代の受診者は計29人。内訳は「認知機能は正常、ほぼ正常」が12人で、「問題あり」とされたのは17人でした。

「問題あり」のうち、64歳以下で発症する認知症やMCI(軽度認知障害)と診断されたのは4人で、あとの13人はうつ病や統合失調症、成人のADHD(注意欠陥・多動性障害)などの別の病気でした。

40代の物忘れについて、
認知症センター・豊田院長の見解

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監修者:豊田早苗院長
後回しで発生する物忘れが増える世代

40代で物忘れを自覚する人はそこまで多くはないかと思いますが、20代や30代のころと比べると、脳の働き、とくに前頭葉の働きは低下しています。

具体的には、「後回しにすると忘れる」といった、他のことをしてしまうことで忘れてしまう物忘れです。

たとえば、電話する用があったが、お昼で食事の用意をしないといけなかったため、「まあ、食事が終わってからでもいいか」と、あとで電話することにしたら、結局、電話するのを忘れてしまっていた。などが当てはまります。

前頭葉の働きが低下すると言っても、40代では軽度ですので、思い出そうとしているのに思い出せないという物忘れではなく、時間をあけてほかのことを優先にしてしまったことで、思い出せずに忘れてしまったという物忘れが起こります。

こうした40代で起こる物忘れを予防する方法としては、しっかり睡眠をとること。そのうえで、翌日に前日の朝・昼・夜の食事のメニューを思い出してみるトレーニングを行なうのが良いでしょう。

睡眠時間の確保がとても重要

記憶力の維持に睡眠が必要な理由は、寝ている間に記憶が整理されるから。記憶力を維持するうえで、睡眠は重要なのです。

40代というと、重要な仕事を任される年代で、睡眠時間が削られてしまうことも多いかと思いますが、記憶力の低下を防ぐためにも、睡眠時間はしっかり確保するようにしましょう。

参考までに、睡眠は3時間サイクルでREM睡眠とNONREM睡眠を繰り返しています。ですので、3の倍数の睡眠時間を確保するのが理想的です。

監修者・豊田早苗医師について
とよだクリニックの院長兼、認知症予防センターのセンター長で、講演会実績も多数あり。著書には、「日本全国ご当地自慢脳トレブック」、「認知症予防ハンドブック」など、認知症予防に関する数多くの書籍を執筆。「病気を診るのではなく、人を見る」を理念に掲げ、患者さん一人ひとりに手厚いサポートを行なっています。総合診療医学会・認知症予防学会に所属。
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認知症の発症年齢

2009年の厚生労働省発表データによると、全国の認知症の人の数は約3万7,800人で40代の患者は推定3,310人。症状は脳血管性認知症(39.8%)、アルツハイマー型認知症(25.4%)、頭部外傷後遺症(7.7%)、前頭側頭葉変性症(3.7%)、アルコール性認知症(3.5%)、レビー小体型認知症(3.0%)で、脳血管性認知症がもっとも多く、平均発症年齢は51歳。40代でも安心できない病気です。

働き盛りで多く見られる認知症は、脳出血や脳梗塞の後遺症として現われる脳血管性認知症で、リハビリで改善する可能性もありますが、初期症状を見逃さないことが大切です。

ここでは、40代で起きやすい脳血管性認知症の症状をみてみましょう。

脳血管性認知症の初期症状

脳血管性認知症の初期症状は「物忘れ」です。

などの症状が現れたら要注意です。

高血圧が引き起こす脳血管性認知症は、遺伝との関連性も疑われているので、もし、家族に認知症の人がいるなら、物忘れドックなどの受診をおすすめします。

脳血管性認知症の原因

認知症の多くは脳血管性認知症なので、生活習慣の乱れ・アルコールの過剰摂取・高血圧・遺伝的要因・薬物乱用など、生活習慣病が関連しています。

生活習慣を改めれば改善するケースもあるので、血圧やストレスのチェックもしてください。

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40代の物忘れのチェックポイント

一口に「物忘れ」といっても、いろいろな症状があります。ここでは40代の「物忘れ」のチェックポイントを挙げてみましょう。

どれか一つでも思い当たる方は、まずは脳の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。不安の解消は、自分の状態を知らないことには始まりません。自宅で気軽に認知機能が測れるツールなど、物忘れ対策をまとめているのでのぞいてみてください。